使用方法

bt.gif (300 バイト) 育毛剤の使用方
過去10年間に、一般的な毛髪生理学とアンドロゲン性脱毛症、いわゆる男性型脱毛症に関する病態生理学の解明が大きく進歩しています。現在、男性型脱毛症に効果的な治療法として提唱されているのは@成長期にある毛包を刺激し髪の発育を持続させる。A頭皮内の合成男性ホルモンを減退させ、毛包を痛め縮小する免役炎症反応を防止する。

FDA(米国食品医薬局)が認めた安全で効果的に毛包を刺激する方法は、外用ミノキシジルの使用のみです。外用ミノキシジルの効果は服用量に左右され、ミノキシジルが毛包に行き渡るほど育毛がより促進されます。

一方、合成男性ホルモン(DHT)の量を減少させる方法もいくつかあります。フィナステライド内用薬は前立腺内のDHT量を減少させるのに長年使用されています。数年前、FDAはこの薬を服用量を減らして男性型脱毛症の治療に使用するのを認めています。

頭皮内のDHTは他の外用薬によっても減量することができ、脱毛治療を目的とした場合最も効果的なのはアゼライン酸です。アゼライン酸もFDAに認められた医薬品で、にきびの治療薬として使用されてきています。多くの調査により、アゼライン酸は皮膚内でのDHT合成を防ぐ効果があると証明されています。

また頭皮のDHTを減少させる外用薬としては、スピラノラクトン溶液もあります。スピラノラクトンは抗男性ホルモン物質で、頭皮のDHTの形成を防ぎ、女性ホルモンであるエストロゲンを局部に増加させます。スピラノラクトンはDHTの拮抗的阻害で、DHTが毛包に付着するの妨げる働きがあります。

ミノキシジル、スピラノラクトン、アゼライン酸とフィナステライドに加えもうひとつ治療薬があります。それはレチン酸です。レチン酸は化学皮となり、古くなった表面の皮膚を剥ぎ取り、皮膚細胞を刺激し発育させ、また外用ミノキシジルの吸収も促進します。レチン酸は光により退化するため、使用は夜間に限られます。

男性型脱毛症に最も効果的な治療法は、育毛の激励と頭皮内のDHT減量を同時に行うことです。そのために、5%ミノキシジル溶液(昼用・夜用)、ザンドロックス5%溶液(昼用・夜用)、ザンドロックス12.5%ローション、フィネステライド(プロペシア)、そして、スピラノラクトン外用液があります。

 

bt.gif (300 バイト) ミノキシジル5%とザンドロックス5%を塗る
治療はまずミノキシジル5%、ザンドロックス5%を毎日2回使用してください。ミノキシジルまたはザンドロックスを薬が最も効果的な頭皮上に塗布するのが重要です。薬用スポイトに1mlの液を含みます。もし部分的に脱毛している方は、ミノキシジル5%またはザンドロックスをその脱毛した部分に塗布して下さい。全体的に脱毛している方は、まず髪を6つの範囲にわけ、各個所にミノキシジル5%かザンドロックスをスポイトで塗布して下さい。指先を使って液を均等に広げたり、軽くこすっても良いです。溶液は、中に含まれるアルコールがミノキシジルやアゼライン酸を頭皮内部に浸透させるようになっており、頭皮をマッサージしても何の意味もありません。また、たとえ頭皮上に溶液が均等に塗られていなくても、皮膚内で十分散布され全範囲に行き渡るようになっています。

男性脱毛症を治療するには、ミノキシジル5%またはザンドロックスを毎日2回、一貫して使用するのが最も効果的です。4−6ヶ月以内に、ほとんどの患者がミノキシジル5%またザンドロックス5%の効果に満足するでしょう。もし溶液を6ヶ月使用しても薬の効能を全く示さない個所があるのであれば、5%に加えてザンドロックス12.5% ローションの使用も考えるべきでしょう。

治療を2−3年続けると、ザンドロックス5%やミノキシジル5%を1日1回使用するだけでも育毛を維持できるかもしれません。しかしそれは毛包の数が増え太い髪が生えるという意味ではありません。

 

bt.gif (300 バイト) ザンドロックス5%とザンドロックス15(ザンドロックス12.5%ローション)を組み合わせた使い方
ザンドロックス5%は、毎日2回、朝と夜、1mL 脱毛部分に塗布してください。5%を塗布したあと、数分放置し少し乾くのを待ちます。 少し乾いてきたら、ザンドロックス15もしくはザンドロックス12.5%ローションを同じ個所に塗布します。また、15や12.5%を使用するときは、就寝前に塗布するなど、頭皮を長期間放置できる時間帯に適用するようにしてください。ザンドロックス15や12.5%の高濃度ミノキシジルを含有する製品は、1日1mL 以上使用しないように注意することが必要です。

 

bt.gif (300 バイト) 外用ミノキシジルの潜在的副作用
ミノキシジルの浸透率は約1.7%と低く、外用ミノキシジルにより組織的副作用が起こるのはとても稀です。ミノキシジルによる副作用で考えられるのは、脈拍の増加、血圧の低下、手足のむくみやめまいです。もしこのような反応を感じたらミノキシジル5%、ザンドロックス5%、ザンドロックス12.5%ローションすべての使用を止めて下さい。

 

bt.gif (300 バイト) ノキシジルによる一時的脱毛現象
男女問わず少数の患者は、ミノキシジル製品を使用し始めた後に脱毛量の増加を経験します。しかしこの脱毛は1回しか起こらず、量も少ないため気づかれないことが多々です。この現象は既に育毛を終えた古い髪にしか影響せず、またそれは髪全体の約10%にしかすぎません。勿論患者はこの脱毛により憤慨を受けたりいらいらしたりするかも知れません。しかしこれは治療により良い結果が得られるというよい前兆なのです。頭皮内の萎縮作用が還元され、髪が抜けた個所に太い髪が生えるようになります。しかしこの生え変わりには約100日かかります。

 

bt.gif (300 バイト) ミノキシジルの耐性
ミノキシジルとその耐性について多くの誤解があるようです。ミノキシジルは2年(時には3年)がかりで萎縮された毛包を元の状態に戻し、太くしっかりした毛髪の育成を助成します。またその間に、髪の育成周期にも影響を及ぼし、新しい髪の育毛周期は長くなります。

しかし、数年たつとあまり目に余る進歩が見られない為、多くの患者はミノキシジルが耐性を生み出し、薬の効能が無くなったと考えるようです。そして、残念なことにミノキシジル治療を止めてしまった場合、彼らの新しい毛髪は3〜4ヶ月以内にまた抜け落ちてしまいます。

 

bt.gif (300 バイト) レチン酸を含むザンドロックス5%とミノキシジル5%

もしレチン酸を含むザンドロックスやミノキシジルを使用されるのなら、頭皮に軽いかゆみ、頭皮がうろこ状になる、または頭皮が乾くなどの症状が起こる可能性があることを覚えておいて下さい。また、この薬品は塗布された部分の肌が日光に対し敏感になるという現象も起こしますので、屋外へ出られる時は、日傘を用いたり帽子をかぶったりして直射日光を避けるようにして下さい。レチン酸は化学物質のため、使用者の殆どが何らかの反応を起こします。従って、まず治療の第一週目は1回だけ、第二週目は2回だけ使用などと徐々に回数を増やし、体が薬に慣れたところで毎晩使用するようにして下さい。レチン酸とミノキシジルの相乗作用がMBP治療に役立ちます。

もしレチン酸による頭皮のかゆみなどが治まらない場合は、この薬品の使用をやめ、レチン酸を含まないミノキシジル5%,、ザンドロックス5%,を使用するようにして下さい。レチン酸を含むミノキシジル溶液は Accutane を摂取している患者さんにはお薦めできません。レチノイドの量が累積されると毛包に悪影響をあたえるかもしれません。

 

bt.gif (300 バイト) プロピレングリコールへのアレルギー (低アレルギー性ミノキシジル/ザンドロックス)
プロピレングリコールはアルコール/水を基盤にした5%ミノキシジルとザンドロックス溶液に安定剤として添加されています。しかし、もしプロピレングリコールが原因で頭皮にかゆみなどの症状が出る場合は、プロピレングリコールの入っていないミノキシジルやザンドロックス溶剤を購入して下さい。この場合、非アレルギー性グリセリンが液体の基盤になっている為、普通の外用ミノキシジル溶液より油っぽさを感じます。

 

bt.gif (300 バイト) アンドロゲン性脱毛症(男性型脱毛症)治療にフィナステライド
フィナステライド(プロペシア)はDHT(合成男性ホルモン)から毛包を守ります。DHTが毛包上のアンドロゲン受容器に付着すると、免疫性炎症反応が始まりこれが毛包を縮小します。

1mgのフィナステライドはDHTの血漿レベルを60〜80%引き下げます。しかしながら、毛包周辺のDHTの減少量は60〜80%よりもかなり少なくなります。それはテストステロンをDHTに合成する優勢な酵素がタイプ1の5アルファ還元酵素で、これはフィナステライドの影響を受けないからです。

フナステライドの服用は1日1mgが適切です。フィナステライドは食物の有無に関係なく服用されて構いません。

フィナステライドを服用する男性の10%以下の患者からリビドーが減少したと報告があったり、また少数名は鼡径部の痛みを訴えています。これらの副作用は、普通服用を止めると2週間程で消え去りますが、フィナステライドの服用を続けても、多くの男性は徐々に元のリビドーを取り戻しています。

残念ながら、フィナステライド治療を始めて数ヵ月後に多量脱毛が起こるという報告も時々受けます。これにより、DHTの減少は極少数の患者に休止期脱毛を促すことが分かります。この多量脱毛に対し皮膚科医はフィナステライドの使用休止に総意しています。しかし、ミノキシジルの使用は続ける必要があり、加えてDHTの作用にあまり影響を与えない非アンドロゲン物質を使用するよう薦められています。最も良い方法はザンドロックス処方剤のみを使用することです。

幸運にも、フィナステライドが原因の過剰脱毛(休止期脱毛)の後、髪はまた生えてきます。

男性型脱毛症の治療にフィナステライドのみを使用されても構いませんが、5%ミノキシジルやザンドロックスと共に使用された方が、毛髪の回復にはより効果的です。

 

bt.gif (300 バイト) アゼライン酸を男性型脱毛症治療に
頭皮内のDHTを減少させる薬品は他にも多く開発されています。中でも外用アゼライン酸は、頭皮内でのDHT合成を阻害するのに最も効果的な薬品だと証明されています。5%の外用アゼライン酸液は頭皮内のDHT量を98%減少させます。5%のアゼライン酸が組み込まれたザンドロックスと5%ミノキシジル、これらにより育毛は促進され毛包の萎縮は阻止されます。5%のアゼライン酸を含むザンドロックス処方剤は、DHT合成を阻止するのに約3倍の濃度を要します。

アゼライン酸を使用し始めると、一時的にひりひりする痛みまたは皮膚に熱を感じることがあるかもしれません。しかし、アゼライン酸の使用には全く有害作用がありません。

男性型脱毛症を治療するには、髪の発育と頭皮内のDHTレベルの降下が同時に行われなければならないと思うのは間違いです。DHTレベルの減少は髪の発育にそれ程効果的ではないのかもしれません。例えば、前立腺ガン治療のために去勢され、DHTを持たない男性は脱毛の進展を止めることはできますが、髪の量を取り戻すことはできません。しかし、育毛刺激剤としてミノキシジルを使用すると、殆どの男性が毛髪を取り戻しています。ミノキシジルと非アンドロゲン剤の組み合わせは、頭頂周辺以外の個所の育毛に特に役立ちます。

 

bt.gif (300 バイト) 男性型脱毛症(MPB)に外用スピラノラクトン 
また頭皮のDHTを減少させる外用薬としては、スピラノラクトン溶液もあります。スピラノラクトンは抗男性ホルモン物質で、頭皮のDHTの形成を防ぎ、女性ホルモンであるエストロゲンを局部に増加させます。スピラノラクトンはDHTの拮抗的阻害で、DHTが毛包に付着するの妨げる働きがあります。

スピラノラクトンは抗男性ホルモン物質で局部への直接使用で効果があり、毛包の受容部にあるDHTに働きかけます。湿布をした箇所は、頭皮内のDHTの形成を妨げるだけでなく、男性ホルモンを女性ホルモンに変える働きがあります。しかしながら、スピラノラクトン外用液には、不快なにおいを伴い、溶液としての保存ができないという欠点もありました。

スピラノラクトンは、頭皮内で新陳代謝されて、他の人体器官への影響はありません。発疹などが診られる患者は約1%です。こういう症状が起こった場合は、スピラノラクトン外用液の使用をおやめください。

スピラノラクトン外用液は、男性型脱毛症に悩む男性、女性のどちらでもご利用いただけます。スピラノラクトン内服液は、たびたび脱毛症の女性に治療薬として処方されてきました。しかし、女性ホルモンのバランスが代わるため妊娠中の女性の使用は厳禁です。また男性が、内服した場合は、副作用が強く、血液中のカリウムの増加、女性化、性欲の減退が見られます。

何度も申し上げますが、男性型脱毛症の治療は、同時に、再髪を刺激することと、頭皮のDHTレベルを下げることが大切です。DHTのレベルを下げるだけでは、完全な髪の再生には効果がないかも知れません。たとえば、前立腺ガンの治療で精巣を除去した男性は、DHTができないので、脱毛を止めることができますが、髪の毛が多量に戻るわけではありません。しかし、ミノキシジルを再髪の刺激に使えば、ほとんどの人が、また髪の毛を取り戻すことができます。ミノキシジルと抗男性ホルモン物質を組み合わせた使用は、とくに頭頂部への治療には重要なのです。

 

bt.gif (300 バイト) 治療から得られるもの
普通の患者は4〜6ヶ月の間に治療の良い効果を見ることができます。5%ミノキシジルとDHTを効果的に減少させる薬品との組み合わせ(例えば5%ミノキシジルとフィナステライド又はザンドロックスのみ)により83%の患者が脱毛を停止し、毛髪を取り戻しています。また患者の約70%は見栄えの良い髪を回復でき(その中の50%は前頭部の髪を回復)、加えて13%は新しい毛髪の発生には及んでないものの、男性型脱毛症は安定していると報告しています。残りの17%は、まだ脱毛が続いていますが、脱毛が進展する速さは遅くなっています。

患者の中には、4〜6ヶ月も経たないうちに薬の効果が現れる人もいますが、他はもっと時間がかかります。皮膚病学者達は、少なくとも1年治療を続けてみるまで、男性型脱毛症の治療法の良し悪しを決めるのは待つように促しています。

リチャード・リー 医学博士
第一顧問医師

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