育毛ビジネスに関わる迷信

 

D.1 迷信:MPB(男性型脱毛症)と抜け毛は同類である
D.2 迷信:男性型脱毛症には薬による治療法がある
D.3 迷信:男性型脱毛症には薬による治療法がある
D.4 迷信:脱毛症になるのは男性だけである
D.5 迷信:男性型脱毛症の進行は常に段階的である
D.6 迷信:アナボリックステロイド(筋肉増強剤)の服用が男性型脱毛症を悪化させる
D.7 迷信:男性型脱毛症は頭皮のどの部分でも起こる

D.8 迷信:男性型脱毛症は幼児や子供にも起きる

 

 

 

 

 

 

 

D.1 迷信:男性型脱毛症(MPB)と抜け毛は同類である
違います。抜け毛は脱毛症の結果として起こりますが、脱毛の原因を説明する場合には、脱毛症と抜け毛は同義に使ってはいけません。男性型脱毛症(MPB)は、遺伝的、もしくは毛包を形成している細胞の非常に複雑で完全には理解されていない生化学的な反応によって起きる毛包の収縮を意味しています。この収縮が結果として連続的に髪を細くし、これが左右対称で起こっていくものが男性型脱毛症です。頭皮の髪の毛の数は変わりませんが、髪の毛の本質が損なわれていきます。それと違い抜け毛というものは、髪の毛の通常の成長サイクルの中で起きるもので、髪の休止期に毛幹が抜けるものです。シャンプー、ブラシをしたり、髪を引っ張れば、休止期のものはすぐに抜けます。成長期の髪はそうではなく、しっかりとくっついているので、簡単にはには抜けません。

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D.2 迷信:男性型脱毛症には薬による治療法がある
残念なことにこれは迷信ではありません。髪の移植は脱毛症をごまかすことができ、薬物療法もしくは外科治療と薬物療法の組み合わせは、一時的はすばらしい効果を上げることができます。しかしながら、現在あるどの治療法も男性型脱毛症を完全に治療するものではありません。脱毛症の進行を防いだり、部分的に改善することもできますが、時間を引き延ばしているにすぎないのです。

5年にわたるフィナステライドとミノキシジルの頭皮における効果について研究では、薬治療を続けている患者とまったく脱毛症に対し何のケアもしていない患者では驚くほどの違いがありました。治療をしていない患者は一定の割合で、抜け毛かつ(もしくは)後退が見られたの対し、治療をした患者はほとんどの髪の毛を維持していました。
しかしながら、最初の2年後の結果に比べて、同じ患者が5年後を比べると最初の2年より少し抜けた髪の毛の量が増えていました。この2年と5年の結果は質的な分析であり、患者による自己査定によります。

 

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D.3 迷信:セックスのしすぎが脱毛症の原因もしくは脱毛症を悪化させる
そんなことはありません。人間男性の血清ホルモンの正常値の範囲は非常に広く300-1200ng/dLですが、血清男性ホルモンのレベルと脱毛症に直接的な呼応関係でないのと同様にセックス(もしくは自慰行為)のしすぎと脱毛症とに因果関係はありません。しかし、男性型脱毛症とDHT(真の男性ホルモン)は相関関係になるあることは長く立証され、そのため脱毛症の治療薬には毛包に影響を及ぼす頭皮のDHTを減らすものがおおくあります。ただ男性ホルモンをDHTに変換するのは5アルファ還元酵素なので、この量によってより多くDHTに変換されるのか決まっていきます。なので、体の男性ホルモンが多いからと言ってDHTが多いとは限りません。

 

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D.4 迷信:脱毛症になるのは男性だけである
真実ではありません。脱毛量、開始時期、全体的な脱毛パターンは違いますが、男性と同じように女性にも脱毛症は起こりうるものです。統計的にみれば、10代以降、10年単位、つまりで20代では20%、30代では30%が男性型脱毛症の影響を受け、50になるまでに50%以上が脱毛を経験することになります。女性の場合は、50になるまでに25%が脱毛の経験をすることになりますが、女性の方がうまく隠すことができるのであまり目立ちません。

また脱毛症の影響を受ける部分も男性と女性では違います。男性は前頭部、頭頂、側頭部に最初に集中するのに対し、女性は、生え際を保ったまま全体的に薄くなっていきます。

 

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D.5 迷信:男性型脱毛症の進行は常に段階的である
ほとんどの場合、男性型脱毛症は段階的に進みますが、突然進行することもあります。急激な多量脱毛により、次に生えてくる髪の毛は質感が極端に失われ、組織が少なくなり、ときにはうぶ毛のようになってしまうこともあります。またこのような髪の毛の成長期は短くなります。このような症状が起きるのは、頭頂や前頭部などの毛包が男性ホルモンの受容に活発で敏感な部分に限られます。

 

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D.6 迷信:アナボリックステロイド(筋肉増強剤)の服用が男性型脱毛症を悪化させる
遺伝子的な男性型脱毛症の素質がなければ、筋肉増強剤による影響はありませんが、遺伝子的にある場合、筋肉増強剤の服用は男性型脱毛症を進行させます。筋肉増強剤自体は男性ホルモンではないのですが、身体が男性ホルモンに変換します。

定評ある皮膚病学研究の権威、デイヴィッド・ホワイティング博士による論文の引用です。

「テストステロン(雄性ホルモン)とジヒドロテストステロン(DHT-真の雄性ホルモン)は毛包まで全身を通って循環するか、もしくは循環している弱アンドロゲン(デヒドロエピアンドロステロンとアンドロステンジオール)により、特定のデヒドロゲナーゼと還元酵素の経路を含む複雑な中間酵素プロセスを経て、毛包で製造されます。これらの酵素反応はすべて特定のピリジンコファクタによるものです。還元酵素、脱水素酵素、そしてアロマターゼ酵素が髪の成長に重要な要素であることは明白で、成長期に絡み合う複雑な性ホルモンの交流を媒介しています」

 

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D.7 迷信:男性型脱毛症は頭皮のどの部分でも起こる
いいえ。脱毛が後頭部や耳の上、断片的であったりもろい場合は、この脱毛は、男性型脱毛症が原因ではありません。

髪の毛が抜けることは男性型脱毛症ではなく、毎日、50-100本の髪の毛は普通に抜けます。男性型脱毛症は、遺伝子的な要因とDHTによる要因が組み合わさって毛包が衰退、収縮することです。胎生学的にみて、前頭、側頭上部、頭頂の皮膚は、後頭や側頭下部の皮膚とは胚細胞から違います。側頭部や後頭部の毛包にはアンドロゲン受容体がなく、結果としてDHTの影響を受けることもなく男性型脱毛症とも関係がないということになります。

 

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D.8 迷信:男性型脱毛症は幼児や子供にも起きる

男性型脱毛症は思春期前に起きることは絶対にありません。なぜか?

MPB(男性型脱毛症)とは、正式名が alopecia androgenetica(雄性発生脱毛症)であることからも分かるように、男性ホルモンと遺伝に原因があることを強調する名前です。男性ホルモンは思春期前に体内で製造がされないので、MPBが顕著に表れ始めるのは思春期に入ってからです。当社の一番若い患者は13歳です。残念なことに、早期に脱毛症が始まった場合、その深刻度もより高くなります。

 

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